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僕はさみしいよ・・・
「おいおい 何落ち込んでんだ?」
「黒夜か・・・」
黒夜と呼ばれた少年には、背中に大きな黒い翼がはえていた。
「なんだよぅ俺じゃ駄目だったか?」
「いや、そういう訳じゃないけど」
「とりあえず話してみろよ?」
「うん」
僕は話した。
久しぶりに、会った白斗のこと。
昔した約束のこと。
そして今日、白斗が僕に気づけなかったこと。
すると、黒夜がこう言った。
「俺ならあいつに姿を見せられるぞ?」
「・・・白斗にもう一度僕を見せられるかい?」
「俺様にいいアイデアがある。
任せとけって」
そういって黒夜は行ってしまった。
白斗には言わなかったけど、僕はこの木の精霊だ。
僕のことを純粋に信じてる人にしか見えないし、声も聞こえない。
きっと、このことを教えてなかったからほかの子と一緒にいた間に、精霊や妖怪のことを、信じられなくなったんだろう。
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