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もう、涙が止まらなくなっていた。
「…っく…ひっく…」
「…辛かったんだろ?」
「…ひっく…う…ん」
「今日は戻って休めよ」
そう言って黒夜は、僕の頭を数回撫でて、手の平に光の玉を出した。
「黒夜?」
「こんな時代だから妖力は落ちてるが、お前を送る位は出来るさ」
直後には、出した光の玉を僕の額に押しつけられていた。
「…っ!?」
気がつけば、僕は本体の御神木に戻っていた。
「送ってやったんだからおとなしくしとけよな」
「えっ!?ちょっ…待って」
「じゃあな」
黒夜はついでに御神木から、出られなくして行ったようだった。
「黒夜の奴…」
はぁ…と小さくため息をついたのだった。
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