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prologue
あれは夏休み最後の夕暮れ
神社の境内で、僕達は別れを告げた。
「ねぇ…
白斗本当に行っちゃうの?」
「ごめんね麗樹
僕も親と行かなくちゃ…」
麗樹はこの神社の御神木の前でしか会えない、不思議な友達だった。
「そう…」
麗樹の背中に、真っ赤な太陽の光が当たって表情はよくわからないけど、きっと寂しそうな表情なんだろう
「また…会いに来てくれる?」
「麗樹が待ってくれるなら きっと」
「約束だよ?」
そう言って手を差し出した麗樹の後ろに、妖精様なの羽が見えた気がしたのは、きっと夕陽がとってもきれいで近くのため池にも反射していたからだろう。
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