定められた人生

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パキッ、ポチポチ パクッ…ごくごくごくん。 「早く死なないかな…」 俺は今日も、死ぬ事を願いながら生命維持活動を続ける。 俺は今、真っ白な部屋に居る。 ベッドと小さな箪笥だけの殺風景な部屋に… 此処は病院。 俺は1ヶ月前、此処に来た。 あの日、俺は何時ものように一人で夕食を食べて居た。 夕食を食べ終わり、風呂に入ろうと立ち上がったら……。 其処で俺の記憶は終わり。 次に気付いた時には此処に居た。 親や主治医の話しでは、疲労と精神的によるものだろうだって。 でも…俺はあの日、聞いてしまったんだ。 親と主治医が話している事を…。
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