学園

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奏の目の前に青い光が集まり中から青く輝く龍が現れた 『君が僕を喚んだのかい?』 「そうです。あなたは…」 『僕?、僕は水を司る龍王、玉翠 君は?』 「僕は水の家 都塚 奏です。僕と契約してもらえますか?」 『じゃあ僕の質問に答えて?』 「はい。」 『君は僕に何を求める?』 「僕が求める…そうですね、では僕は理解者を求めます。」 奏は玉翠の瞳をしっかり見つめ答えた 『理解者?理由は?』 玉翠は面白いとばかりに理由を聞いてきた 「僕は余り人に感情を出すのが苦手でして、昔から理解できない、不思議な子などと言われ壁がありました。今いる仲間にも言えない思いがあります。ですから僕は僕自身を見てくれる理解者が欲しいんです。」 奏は始めこそ玉翠の瞳を見て話して居たが、悲しい笑顔を浮かべ最後は下を向き囁くように話していた 『奏は怖かったんだね。』 玉翠の言葉に奏は驚き玉翠を見上げると優しく抱きしめられた 『僕が奏の理解者になってあげる、僕は奏を絶対に裏切らない。間違いなら正しい道に導いてあげる、正しい道ならどこまでも僕は奏を守ってあげる。契約しよう。』 「ありがとう。」 『我、水を司る龍王 玉翠なり 我は認めようこのものを我が主として 【契約】』 玉翠が詠唱すると奏の右手の甲に紋章が刻まれた 『これからは玉翠って呼んでね、奏』 「うん、宜しく!玉翠。」 奏は玉翠と契約を交わしみんなの元に戻って行った .
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