決断

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親父さんと天老院のじいさんが女神宮に駆けつけた。 「親父さんっ!じいさんっ!女神たちを手伝ってくれっ!」 俺は自分が何もできないのが悔しかった。 ただ、見ているしかないのか…… でも俺がここにいる事をレイはわかっている。 俺はレイの側でレイを守る…… 高家が女神宮入り口に来た。 女神たちの祈りは女神宮を結界で包み込んだ。 高家の足はそこで止まった。 見えない壁が高家を阻止した。 女神たちに加えて神とその更に上に位置する天老院の力で作った結界を破る事はできないだろう。 そう思った次の瞬間、高家の腕が鞭のようにしなり結界に直撃した。 地震かと思える程に女神宮全体が揺れた。 再び高家が結界に攻撃を加えると女神たちは苦悶の表情に変わった。 そして3度目の攻撃により女神宮に張られた結界は破られてしまった。 「レイっ!」 女神たちはその場に倒れてしまった。 「大河っ!いるかっ!?女神たちを守れっ!」 俺の言葉に大河が防衛軍を連れて女神宮に飛び込んで来た。
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