決断

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「父さんと母さんの敵は取らせてもらう……」 高家の表情は変わらないが明らかに笑っていた。 「ククク……今から私の餌になるのにか?その恨みの力はさぞや良い栄養になるだろう……」 キャシーを喰らうつもりかっ!? 「生憎だね……」 キャシーは極めて落ち着いた声で話した。 「おまえはここで終わりだよ。」 そう言うと腰から手榴弾を外し高家の口に放り込んだ。 「な、何を入れたっ!?」 高家の手に力が入った。 キャシーの体からミシミシと骨がきしむ音が聞こえた。 「ぐっ……私からのプレゼント……消滅弾だよ……」 高家の口が大きく開き黒い煙が立ち上った。 「ああぎぎぎぐぐぐ………ぐっ!」 叫び声と言うにはほど遠い音が聞こえた。 キャシーを握ったまま高家の体は爆発した。 「キャシーっ!」 マズいっ! 消滅弾を被弾したかもしれねーっ! 「裕太くんっ!降ろしてっ!」 俺に抱き上げられていたレイが叫んだ。
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