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「そうだ、忘れてた。」
俺はとても美味い餃子を口に放り込みながら携帯を出した。
「これ……里沙に貰ったんだけどさ、下界の人間とメールが出来るらしいぜ。」
レイはただでさえでかい目をまん丸くして携帯を見た。
「本当?そんな事できるの?」
俺は里沙から聞いた話をそのままレイに伝えた。
「浅川澪さん……」
レイも複雑な表情になった。
「なっ?ちょっと考えちゃうだろ?」
俺としては洋一郎の事は別として、澪には普通の高校生活を送って貰いたかった。
いつまでも俺の事を引きずって欲しくはない……
「あの時……澪には俺が見えたのかな?」
破滅と闘った時、澪は俺の名前を呼んだ。
それも不思議だった。
ラーメンを食い終わり、レイとコンビニで少し立ち読みしてから防衛事務所へ戻った。
「お帰りなさい。」
純が書類の整理をしていた。
「純、足はどうだ?」
純はいつもの色気たっぷりな笑顔を見せた。
「大丈夫……です。」
その間は何っ!?
ほらまたレイが勘違いのヤキモチ妬くしっ!
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