少しずつ…

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『優稀ー』 優稀と呼ばれた少年は眠たそうに寝返りをうつ 『早く起きないと遅刻しちゃうわよ?』 『…はぁい』 周りから見たら母が少年を起こす微笑ましい光景なのだろうが…優稀は少しだけ他の子達とは違った ―――…‥ 『うちの子は女の子ですか?男の子ですか?』 元気な赤ちゃんの泣き声。 目を輝かせながら聞いていた父と母は医者のびっくりしている顔を見て不安を感じた 『貴方達のお子様は…』 ISっと聞いた瞬間なんのことかわからなかったが詳しく聞いて母は 『それは凄いわね。 女の子の気持ちも男の子の気持ちもわかるんだから』 っと言って微笑んだ そうして優しい母と心配性の父が大切に育ててもう16年の月日が流れたのだ
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