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男A「そういえばさ、おまえら彼女とはどういう出会いだったんだ?」
男B「俺は去年の秋に猛烈なアタックを食らいまして。『アタシは、お前のこと全部知ってるが?お前の全部を受け入れられる』とかシャウトしながらね」
男A「シャウト…かよ」
男B「そんでもって俺の生活とは癖とか行動全部お見通しなんだよ。アレは怖かった。一時期学校来る以前に『動く』のが怖くなったんだよ」
男C「で、俺らと出会ったと」
男B「恥ずかしながら、俺より怖い目にあってるA見て元気でたんだよな。刃物基地外な女に振り回されるよかマシか、てね」
男A「うっせーな…まぁ、俺だって似たようなもんか。俺はC見て元気出たし」
男B「お、詳しく」
男C「あー…アレか、俺が拉致監禁され始めた当時な」
男A「そうそう、こいつ近所の公園で血だらけで倒れてたんだよ」
男C「罠に引っ掛かってな。剃刀の雨をモロに食らったんだよ」
男A「で、救急車呼ぼうとしたらコイツなんて言ったと思う?」
男B「なんだ、呼ぶなってか?」
男A「俺に関わるな、おまえまで同じ目に遭うぞ、てな」
男C「いや、あんときはマヂでいっぱいいっぱいだったんだよ」
男A「おまえな、ヒトのことより自分の心配しなさいよ」
男C「バッカ、おまえな…アイツはマヂで洒落になんねーんだぞ?見たろ弁当箱に閃光弾とか」
男B「…でも、なんだかんだ言いつつ、逃げたり別れたりしないのな、俺ら」
男A「そりゃ、おまえ…」
男C「…いや、アイツ…あれはあれで可愛いとこあるし…」
男A「…助けれるの、俺だけだし…」
男B「おまえらのタフさに全俺が泣いた」
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