始まり始まりと言う名のエンド

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男A「毎朝毎朝、決まった時間にお迎えがくる…寝坊?なんすかそれ、食えるんですか?」 男B「モーニングコールが鳴る時があるよね。行動を全部実況されながら誘導されたりするよ、もう慣れた」 男C「目が覚めたら見たことない場所とか日常茶飯事だ。いや、訂正、部屋みたらわかるよ。そうか、また地下室かってな」 男A「登校中、ずっとべったりだぜ?鬱になりそうだ…微笑ましい?羨ましい?馬鹿言え、ちょっとでも目を逸らしてみろ…刺されるぞ」 男B「一緒に登校する時もあれば、何故か何の音沙汰もないときがある。でもな、下手なことできねえんだよ…監視されてるから」 男C「もうね、アホかとね。今時拉致監禁とかエロゲでもやらねーっつの。ようやく脱出してみれば主犯が笑顔で『おはようございます』だぞ?確信犯の顔だせありゃ」 男A「もう、独占欲とか、嫉妬とか、そういうレベルとかじゃない。『愛してるから、私以外見ないで』。これです」 男B「なんていうかね、もう全部先回りされてる感じ。『全部お見通し、全部知ってる。最終的には貴方が折れる。貴方の心が』ってスタイルだよ」 男C「やること全部が強引で、馬鹿げてる。だっつーのに俺の前では清楚で物静かなお嬢様を演じてる。遊ばれてるんだろうな、彼女の手の上で」 新聞部「…あ、ありがとうございました…ずいぶんと参考になりましたよ…」 男A「あぁ、でも気をつけたほうがいいよ?」 男B「…皆まで言う必要ないかもしれんけどさ」 男C「…あいつら、『邪魔者』には容赦しないからな…」
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