短編 ひとつめ

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 □■□■□■ 気づけば隣に人がいた。 「こんなところで、何してんの?」 崖の際に立つ僕の隣は崖の際。 足を投げ出すように男は座っていた。 「落ちるよ?」 「君こそ。」 その通りだね。 彼は楽しそうに笑う。 「何かあったの?」 聞いてきた。 「そうだね。 あったと言えばあったのかも。」 「話してみなよ。」 到底、誰かに聞かせるような話だとは思わないけれど、何故だろう。 彼に話してみる気になった。 「僕、人殺しなんだ。 そう言われた。」 「へぇ。誰に?」
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