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気づけば隣に人がいた。
「こんなところで、何してんの?」
崖の際に立つ僕の隣は崖の際。
足を投げ出すように男は座っていた。
「落ちるよ?」
「君こそ。」
その通りだね。
彼は楽しそうに笑う。
「何かあったの?」
聞いてきた。
「そうだね。
あったと言えばあったのかも。」
「話してみなよ。」
到底、誰かに聞かせるような話だとは思わないけれど、何故だろう。
彼に話してみる気になった。
「僕、人殺しなんだ。
そう言われた。」
「へぇ。誰に?」
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