変革する世界

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時が過ぎて、授業が2時間目。とりあえず、ホームルームという形で卒業式の事に着いて話していた。 周りを見ると、寝てる人がたくさんいる。そりゃそうだ。めんどくさい。 しかし、平和はここまでだった。 いきなり前の扉から、いかにも不審者のような姿をしていた男が現れた。黒い帽子、サングラス、マスク。怪しい。 みんなは窓の方へ急いで逃げた。不審者は右手にナイフを持って追いかけようとした。 すると、先生が前に立ちはだかり、 先生「ここは通させん!」 そういって、ボクサーの構えをした。先生は元ボクサーらしい。相手に近づいて、右ストレートを放った。 当たったと思ったが………ありえない。不審者の左手が、サバイバルナイフの刃の部分になっていた。なっただけではない。いきなり、先生の首からお腹まで、血がたくさん出た。 先生は仰向けに倒れた。よく見ると、体に大きくナイフの傷痕があった。さらに、不審者がナイフを上に上げた瞬間、教室にいた俺以外の人達が次々に倒れていった。みんなも、同じ傷痕が残ってる。 俺は体を動かそうとしても、なぜか動かない。なんで俺は斬らなかったのだろうかなんて、考える事が出来なかった。 みんなは死んでしまったんだろうか…? なんで殺されなくてはならなかったのか……? 俺も終わってしまうのか…? 怒りよりも、はるかに恐怖の方が上回ってた。
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