🍀第三章 ピコの策略 🍀

5/41
159人が本棚に入れています
本棚に追加
/98ページ
『あら…ピコ。久しぶりねぇ。』 「やぁおばあちゃん!!一回死にかけたけど何とか生きてた!!」 パソコンの画面の向こう側に居るのは白いソファに架けてDSに熱中している一人の老人だった。 名前はサリア・レトリック 晩餐界の第63代目の女王にして、生ける伝説と化した魔法使いでもある。 そしてピコの祖母に当たる。 『そうかぃ。まぁ生きてたら何でもいいわよ。それで何か用でもあるんかぇ?』 「うん!!ちょっと報告しにきただけ。」 『そうかいそうかい。報告ってのはなんだい?』 ピコはサリアに向かって今まであった事を話した。 しかしサリアは相変わらずDSをつついている。 『ピコだったのかぇ…私の杖を勝手に持ち出したのは…』 「ごめんねー💧でも杖のお陰で京紫朗くんにも会えたしさぁ…これで許して💦」 『まぁいいわ…ただし…気を付けなさいよ…使い過ぎたら…いくらピコでも…消えちゃうわよ。』 サリアはDSを閉じて真面目な顔をして言った。 しかしピコは分かっているような顔をしていた。 「…大丈夫。任せといて。」 そう言うと通信が切れた。
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!