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ここはとある森。
辺り一面木や草に覆われている。
ただ、そこの場に少々不釣り合いな少女が佇んでいた。
その少女は、背中の少し下まで伸ばされた白銀の髪の毛に、クリッとした丸い目はその白銀の少女を小動物のような雰囲気をかもちだしている。
木や草が、風によって揺れるとその少女の髪の毛がふわりとなびく。
「大きな魔力を感じる…」
少女はそう呟くと、紅い毛をした猫のような生物がその少女の肩に乗った。
「エレリア様!こんな所に居てどうするんですか!?もし、エレリア様に何かあってしまったら……トトは……」
その猫(?)は少女に向かって、必死に抗議をするが、
「大丈夫だよトト。私、これでも強いんだからね!…あと、トト私をエレリアって呼んじゃ駄目。エレナって呼んで!ね?」
逆に注意されてしまった。
その様子を知ってか知らずか、白銀の少女はその猫(?)に微笑み、優しく頭を撫でる。
「うぅ~…分かりました……」
観念したトトは渋々頷くことにした。
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