プロローグ

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「断罪の光よ……」 その言葉と同時に足元に白い六亡星を中心に丸い円が浮かび上がり、白く輝き始める。 「神の怒りとなりて彼者を裁け…」 エレナの下にある六亡星が更に輝きが増す。 「ジャッジメント!!」 光が右手に収縮し、白い六亡星が浮かびあがる。 その瞬間、アラディアの回りに、無数の光の刃が等間隔に現れ、その光の刃はアラディアを襲う。 逃げ場る事も、目を瞑る事も恐怖をする事も何も出来ない無慈悲な光の刃。 その刃はアラディアの急所を正確に捉え、声を上げる暇すら与えず串刺しにする。 力無く倒れたアラディアにエレナは近づき、アラディアの頭部を上から下に撫で下ろす。 「ごめんね……」 アラディアに謝ると、アラディアの体が光を発して、体が分解され、空に還って行った。 「ふぅ……」 一息付くと、先ほどアラディアに襲わていた少年が気がかりになり、黒髪の少年を見る。 黒髪の少年は今にも死にそうなぐらいフラフラしていた。 すぐに近づき、少年の傷を見るが、見た所そこまで傷は酷くはない。 (大丈夫……かな……?でも、一様回復魔法かけておこう) 「光の丘に眠る天使…」 エレナの手が光だした。
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