55人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
青い空に白い雲……。
年に二回咲く樹齢千年の大きな桜。
それに、珊瑚礁と小さい魚の群れが見え、太陽の光で海の水で反射しキラキラと輝きを作る。
透明感溢れる綺麗な海が窓から見え、その景色はとても幻想的で、誰もが見入ってしまうような景色だ。
この景色が見えるのは、さく高こと、“桜木高等学校”の窓側だけだ。
そう、この景色は、窓側の席特権の景色なのである。
だが、やはり長くは見せてはくれないらしい。
それもそうだろう。
今授業中なのだから……。
「俺様の授業を聞かないなんて良い度胸だな!飛鳥!」
そう言いながら僕の事を叩いてくる先生は、安田 隆康(やすだ たかやす)43歳独身。
いつも嫌味たらしく、女子や男子はおろか先生方にも嫌われているという先生だ。
通称、見た目通り[キモゴリラ]
正直あまりかかわりたくない人物の一人だ。
最初のコメントを投稿しよう!