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「妖精は精霊よりも上の霊的存在だ。
妖精は殆どが人型をしているが力がないやつは精霊の上級くらいだな…。
妖精の弱い奴くらいなら俺でも倒せる。
…人間と妖精は同格と考えてもらった方がいい…
人間よりも格は上なのだが…気性が優しい奴ばかりだから人間と同格なんだ…。」
(優しい…か…
妖精は精霊より上で
精霊は人間と妖精の間に居るのか…)
「あのさ…
精霊を使役にするとかが出来る人間ってさ
何か魔法みたいの使える?」
そう尋ねると、
まさか!と首を横に振られた。
「そんな事あり得ない…
魔法が使えるのは妖精と精霊だけさ
人間は召喚術と言う魔法に似た術を使って
魔法の使える俺たちを使役に出来るくらいだ」
何だか複雑だな…
と思いながらも空は、少年に向かって手を差し出した。
「?」
差し出された手に首を傾げる少年。
空はそんな少年に向かった微笑んだ。
「握手!
色々教えてくれたから…
ありがとう」
そう言うと、少年は目をパチパチと何度も瞬いた。
「……ど、どういたしまして…ソラ」
吃りながらも少年は手を握ってくれた。
それを満足そうに
空は満面の笑みを浮かべた。
周りに花が飛び交っているようだ。
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