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「エルと呼べ」 「あ、うん…エル… あのさ…忠誠って?」 首を傾げて尋ねればちょっと困ったような顔をした。 「俺はソラの使役になった訳じゃない… 召喚もされてないしな… …妖精との契約と同じだ…好きだからソラを守る…それだけだ」 「ありがとう」 空はその言葉が嬉しくて満面の笑みをエルに向けた。 「……/// …行くぞ!」 エルにリードされ、空は森を突き進む。 見渡す限りの緑に目が眩みそうだ。 普段世界は華やかにに色付いていた。 「食べられる木の実無いかな…」 ボソッと呟き頭上を見る。 出来れば赤色の美味しそうな木の実があればいいな、と付け加える。 「はい」 突然エルが手を差し出して来たので驚いた。 苺のような実が手の平一杯にある。 「美味しそッ! 食べていいの!?」 目を輝かせて尋ねるとちょっと照れ臭そうに頷く。 「ありがとう!」 パク、と一つ摘まんで口に運ぶ。 甘酸っぱい味が口一杯に広がり、思わず口元が緩む。 「うまぁ~」 「そうか、それは良かった」 空の表情が和んでいたので、つられてエルも表情を和ませた。 「…目、痛い…」 しょぼしょぼして目が痛い、空は堪らずぐりぐりと目を擦ってしまった。 .
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