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エルは否定する空を見て不思議に思い首を傾げる。 「どういう事だ?」 意味が分からないといったエルは素直に疑問を投げ掛ける。 空は困惑した。 「…っお願い… 見ないで…」 深呼吸し冷静に言葉を発する。 しかし、息を詰めて強ばった声は冷静なものとは違い、必死さが伺える。 それを察してエルは身を引いた。 目を静かに伏せたエルを見て空は、ほっと安堵し後ろを向くとコンタクトをなおした。 瞬き一つし、コンタクトの調子を確かめる。 そうすると今まで張りつめていた緊張が解れた。 「……もう大丈夫 ありがとう」 エルに向き直し、エルの頬を撫でる。 すると、閉じられた瞼が上がる。 エルの綺麗な青い瞳が魅力的に光る。 「やっぱりエルの瞳は綺麗…」 僕とはまるで違う… と、心の中で付け加えて微笑んだ。 「普通だ」 言い切りエルは強気に眉をつり上げた。 「俺なんかはまだまだだ。 精霊より妖精の方がよっぽど気高く美しいと聞く」 「へ~ 妖精って虫みたいな変な羽根とか生えてるの?」 童話で見る妖精という生き物は虫のような羽根が付いている。 それを疑問に感じ、空は尋ねた。 .
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