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大きなくりくりとした瞳にカラーコンタクトを付けて
空色の瞳を隠す。
これは中学生になった時からしている事だ。
洗面所から戻り朝食を食べる。
そんな中の空はとても幸せそうな表情をしていた。
「「行ってきまーす」」
二人仲良く登校する姿は
本当の兄弟のように微笑ましい光景なのだと言う。
雅人は小さい頃から
空を守っていた。
女子から人気でかっこよく、喧嘩が強い雅人は、空と居るだけでその効力発揮してくれた。
「また放課後な」
「うん
じゃあ放課後にね雅人!」
学校に着きそれぞれの教室へ向かうため
手を振りながら別れた。
空は中学になるとイジメられなくなった。
原因は、カラーコンタクトで瞳を隠したからだろう。
今では普通に平凡な学生生活を送っていた。
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