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眩しい日差しが照りつける中、
空は倒れていた。
「んっ…」
眩しかったのか身動ぎした。
その際にパキッと枝が折れる音がし、空は目を開けた。
「………ここは…」
ぼー…と辺りを見回す。
しかし、辺り一面緑の絨毯に木、木、木、と森の景色だ。
「学校が…ない」
理解出来ずに
空は立たないで呆然としていた。
先程までは確かに
コンクリートで固められた道に、鉄の塊とでも言うべき自動車が走っていた。
背には大きな学校があり、
緑なんて無いグランドに野球部や陸上部やサッカー部がそれぞれ練習していた。
それが、空の目の前には
鉄やコンクリートの灰色なんて消え失せ
自然界の象徴、緑が一面に広がっている。
「ハハハ…
疲れてるのかな…僕?」
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