俺は転校生

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今日から俺は西都城高校に転校してくる芦屋悠夜だ。 言っておくが男だ。 男だからな! 「じゃ、芦屋入ってきてくれ」 俺は先生の呼びかけに一回深呼吸する。 よし…行くか。 ここから俺の新しい学校ライフが始まるんだ。 ドアへと歩んでいく俺はまさに360゚、一次元、二次元、三次元。いや、全ての次元から見ても男だろう。 そしてドアの向こうの楽園となりうる場所へ進むと大歓迎が俺を迎えた。 「おぉ!めちゃ可愛いじゃん」 「キャー♪かわいいーっ」 「誰だよ?男とか言ってた奴?」 俺は悪夢を見ているのか? なんだこの俺の全く望んでいない歓声は… 「おいおいお前達。芦屋は男だぞ」 先生が真実を言った瞬間教室のみんながこうハモった。 「えぇーッ!!女じゃん!」 言ったな…。 禁句を…禁句を言ったな… 「俺は男だぼけぇ!!」 そこでキレました。 これが俺の最悪の学校ライフの始まりだ。
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