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人魚姫という物語を読んだ事ありますよね?
あの物語は、悲劇でもあり喜劇でもある事に気がつきますか?
泡になってしまった人魚姫を哀れに思いますか?
哀れに思うのであれば、もう一度物語を読んでみて下さい
人魚姫は、泡になった方が幸せだったかもしれません
愛しい人を一番愛し、一番綺麗な時に、一番激しい恋をして、泡になって消えてしまう瞬間にも最愛の人を想いながら泡となっていった
いつ、心変わりするかも分からない苦しみを味あわず
いつ、心変わりされるかの不安に苦しまず
愛する人を想いながら、愛する人の幸せを願いながら、愛する人のために
自ら泡になる事を望んだ、人魚姫
けれど、悲劇には違いないかもしれません
最愛の人と結ばれる事なく、愛の言葉を告げる事さえ出来ず、誰にも知られず、静かに一人で泡となってしまったのだから
悲しい物語かもしれません
けれど、忘れないで下さい
喜劇とは、必ずしも最愛の人と結ばれる事だけではないという事を
最愛の人を想いながら、最愛の人の幸せを祈りながら、静かに消えていく事も、喜劇かもしれないという事を
人魚姫は泡となり、それからどうなったと思いますか?
きっと、今でも海の中で、最愛な人を想っていると思います。
月が輝く夜に、海へ行ってみて下さい。
月夜に海が輝く理由を…
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