なんで此処に男が来るの!?

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地下1階。 そこには、だだっ広い空間が広がっていて、幅はせいぜい10m程度だが、左右は端が見えない。そして、左右にほぼ等間隔で無数の階段。 「すげー……明るいんだな……」 ここは地下だから明かりは当然人工照明しかないわけだが、それでもなぜか、自然な感じのする明るさだ。 「ねっ、すごいでしょ?」 奏は自分の宝物でも自慢するかのように言う。 そして、何か言い忘れてる、というように目線を小刻みにうごかす。 数秒して――― 目線が俺に定まる。 そして奏の口が開く。今度は満面の笑顔だ。 「聞いて喜びすぎて死なないでね、悠紀人くん」 喜び死ぬ? 大袈裟な。 と思えたのも束の間だった。 「この地下で繋がった家々にすむ子たちの中で、悠紀人くん、あなたは唯一の――」 「カナ姉ぇ~、なんでここに男がいるの~?」
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