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「ごめんね奏、遅くなっちゃって。奏からの電話のすぐあとで、しつこいセールスの電話が来ちゃって」
「だいじょーぶっ♪ 大まかに基本的なことは教えといたよ」
通路の奥から走って来たのは数回見たことのある顔。つまり俺の叔母だ。
「あら、悠紀ちゃんいらっしゃい、久しぶりねぇ。ってことはこっちは……まさか、結羽華ちゃん!? つい最近見たときにはまだ……」
結羽華は、なぜか叔母がいるときに限って塾やら友達の家に泊まりだとかでいなかったりするため。小学2年くらいから会っていない。
「大きくなったわねぇ、もう、次何年生?」
「もう中学2年生です」
「あらまぁ。でもとりあえず、そのお話は後でしましょ。色々説明したいことがあるから、ちょっと来て下さる? できれば奏も」
「はいはーい♪」
待って。付いてくって、まさか……
この廊下を!?
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