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「お……お兄ちゃんが!? っていうかそれなら何でお前が起こしに来るんだよ?」
一瞬だけ素に戻ったね。
「そういう乱暴な言葉を発する麻衣は兄さんに見せない方がいいかな、って思って」
はぁ、と肩をなでおろしてベッドの縁に腰かける麻衣。
多分もう元の麻衣。
「ナイス瑞姫ちゃん、あんなのお兄ちゃんに見られたら嫌われちゃうとこだったよ」
びしっ、と親指を立てる麻衣。
良かった、完璧にいつもの麻衣だ。兄さんも大喜び。
「それで、お兄ちゃんの私に見せたいものってなに? 教えて教えて~!」
もう、気が早いんだから。
「案内してあげるから、もうちょっと落ち着きなよ。あなた本当に中学三年生?」
「うゅ……ひどい…」
……調子乗っちゃった。
兄さんに怒られるかも。
それじゃ兄さんにお返しします♪
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