雪之宮姉妹は大変ぐーたらな生活を送っていきましたⅡ

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やっぱり!! やっぱりしていってね!!!(何それ? 俺は「可愛いもの等を見ると、移動力の値が無限に上がり続ける」という能力を持つ無敵麻衣に即座に抱きつかれた。 「あっちょっ――もがごぁ……」 口まで塞がれた。 「待って! これつけてから!!」 あの…あれ、なんていうんだっけ? ヘッドホンにマイクついたみたいな奴。 俺の口を瑞姫が塞いでいる間に、杏花姉さんが(見た目上)それ(に見える何か)を俺につけ、スイッチを入れた。 「はい、もう何しゃべってもいいよ」 苦しかった…… 深呼吸して、ちょっとまた演技であわてふためいてやろうかと口を開き、声を出した―― 「ちょ、ちょっと麻衣―――!!? なにこれ!!!?」 その時俺の声は確かに――― 女の子の甘く可愛らしい声に変貌していた。
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