1.光の妖精騎士

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『王立妖精騎士育成学校寮』と書かれた建物の中に入り、入り口の前に来て暗証番号を入力する。 「今月の番号は…“525344”っと」 ガチャッと音がしてロックが外れた。 ドアをあけて中に入るとホールがあり、そのすぐ先にエレベーターがある。 2人はエレベーターに乗り、6階へ向かった。 「これで欠片600個か…あと400個。半分過ぎてもまだまだだな~」 「ま、この年で600個行ってんのってオレらぐらいだろ?気楽にいこーぜ」 軽いフェルの言葉。 フェルはいつもこうだ。 正統な光の妖精(ライト・フェアリー)である割にだらしない格好と、軽い性格が災いして不良と勘違いされることが多々ある。 対してライナは両親が王立妖精騎士育成学校の教師であるうえ、成績優秀運動神経抜群の優等生タイプ。 欠点と言えば、低い身長と単刀直入に物を言う毒舌なところぐらいだ。 あまりの毒舌ぶりに“毒舌天才騎士”と呼ばれているほど。 身長が低いのはフェルも一緒だが…。 ただ、フェルは考えていないようで考えて行動しており、時には人を気遣う優しさも見せる。
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