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『王立妖精騎士育成学校寮』と書かれた建物の中に入り、入り口の前に来て暗証番号を入力する。
「今月の番号は…“525344”っと」
ガチャッと音がしてロックが外れた。
ドアをあけて中に入るとホールがあり、そのすぐ先にエレベーターがある。
2人はエレベーターに乗り、6階へ向かった。
「これで欠片600個か…あと400個。半分過ぎてもまだまだだな~」
「ま、この年で600個行ってんのってオレらぐらいだろ?気楽にいこーぜ」
軽いフェルの言葉。
フェルはいつもこうだ。
正統な光の妖精(ライト・フェアリー)である割にだらしない格好と、軽い性格が災いして不良と勘違いされることが多々ある。
対してライナは両親が王立妖精騎士育成学校の教師であるうえ、成績優秀運動神経抜群の優等生タイプ。
欠点と言えば、低い身長と単刀直入に物を言う毒舌なところぐらいだ。
あまりの毒舌ぶりに“毒舌天才騎士”と呼ばれているほど。
身長が低いのはフェルも一緒だが…。
ただ、フェルは考えていないようで考えて行動しており、時には人を気遣う優しさも見せる。
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