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妖精と人間が妖精騎士としてパートナーを組むには、ある程度性格的なものも合わなければならない。
パッとみ、ライナとフェルでは真逆の性格に見えるが、だからこそお互いにバランスが保たれているのかもしれない。
「そうね、同じ年齢の子達より“明らかに”一歩リードしてるもん。明日からもまた頑張ろう♪」
“明らかに”とわざわざ付けるところがなんともライナらしい。
そうそう、とフェルが答えた。
6階につき廊下を少し歩くとそれぞれの部屋の前に着いた。
基本的にパートナーと近い部屋がいいという考え方から、ほぼ同性どうしは隣、異性なら向かい側となっている。
ライナ=ブライディッドとかかれた部屋の扉をライナが、フェル・シャイニングとかかれた部屋の扉をフェルが開いた。
「んじゃ、また明日な」
「うん、おやすみ。さっさと寝なさいよ」
「へいへい」
挨拶を交わし部屋の中に入った。
バタンと扉が閉まる。
ライナはふぅーっと息を吐きだすとソファーに倒れこんだ。
「あと、400個か…」
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