1.光の妖精騎士

10/11
前へ
/31ページ
次へ
妖精と人間が妖精騎士としてパートナーを組むには、ある程度性格的なものも合わなければならない。 パッとみ、ライナとフェルでは真逆の性格に見えるが、だからこそお互いにバランスが保たれているのかもしれない。 「そうね、同じ年齢の子達より“明らかに”一歩リードしてるもん。明日からもまた頑張ろう♪」 “明らかに”とわざわざ付けるところがなんともライナらしい。 そうそう、とフェルが答えた。 6階につき廊下を少し歩くとそれぞれの部屋の前に着いた。 基本的にパートナーと近い部屋がいいという考え方から、ほぼ同性どうしは隣、異性なら向かい側となっている。 ライナ=ブライディッドとかかれた部屋の扉をライナが、フェル・シャイニングとかかれた部屋の扉をフェルが開いた。 「んじゃ、また明日な」 「うん、おやすみ。さっさと寝なさいよ」 「へいへい」 挨拶を交わし部屋の中に入った。 バタンと扉が閉まる。 ライナはふぅーっと息を吐きだすとソファーに倒れこんだ。 「あと、400個か…」
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加