2.学校生活

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ダキュネスは見た目と同じように、天然なおっとりとした少女だが、怒らせるとライナ以上に怖いらしい。 「全く、フェルは!人がせっかく起こしてあげてるっていうのに」 むしゃくしゃする気持ちを押さえずに、教室へと入る。 勢いよく開いたドアが、激しく音をたて、周囲の人を振り向かせる。 周りの視線など気にせずに、すたすたと歩きすました顔で席に着いた。 「ライナちゃん、待ってってば~」 「ダキュネス、大丈夫…?」 なぜか、肩で息をしているダキュネス。 ライナは無意識の内に、相当なスピードで走るように歩いていたらしい。 「うん…大丈夫…」 一度大きく深呼吸をして呼吸を整える。 毎朝のようにこんなことがあるが、相変わらず起こったライナのスピードにはついていけない。 自分は怒らせないようにしよう、と心に誓うダキュネスだった。 「ライナ!悪かったって!!」 再びドアが開き、フェル、その後ろからナイルアが入ってきた。 「オレが悪かったから、機嫌なお……」 「フェルくぅ~ん!!!」 何者かに抱き付かれて、身動きが取れなくなる。
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