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「…大丈夫?フェル……」
「ったく、毎朝毎朝…」
「アリアちゃん、フェル君が苦しそう…」
3人がそれぞれ心配する。
少女アリアに飛び付かれたフェルは何とも言えないほど苦しそうだった。
それもそのはず、アリアの腕がフェルの首に回り、しっかりと締め付けていたのだ。
「アリア……く、苦…しい……」
フェルの虚しい声もアリアには届かない。
大好きなフェルに会えた喜びで、何も見えていないのだ。
呻き声をあげるフェルとハートマークの出ているアリア。
そんな2人のもとへ、1人の少女が歩いてきた。
「…アリア、フェル苦しそう」
冷静に一言放ち、アリアの肩をつかむ。
んっ?とフェルを見るアリア。
視界には、顔を真っ赤にしたフェル。
アリアは慌ててフェルを離した。
「フェル君っ!ごめんなさいっ!私とした事がぁー!!」
「はぁ、はぁ…死ぬかと思った……助かったよソラノ」
「別に、アリアは私のパートナーだから」
ソラノは表情1つ変えずに言うと、アリアの肩をつかんだ手を放した。
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