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マリネアの言葉に教室が騒めく。
課外授業は授業の一貫でありながら、欠片を集める良いチャンスでもある。
ミッションをクリアするまでに、必ずと言って良いほど魔物と遭遇するからだ。
フェルは、足を投げ出して口を開いた。
「課外授業か~。いきなりだな」
「…一週間前に連絡ありましたけど!」
「ありゃ?…そうだっけ」
本当に知らなかったらしい。
ライナは呆れて言葉も出なかった。
彼が人の話を聞かなかったり、忘れたりするのは珍しくない。
最重要事項しか、基本頭に残らないのだ。
「まぁ、頑張れよ!くじ引き」
「頑張るってね…どうやって頑張るのよ」
「知るか」
きっぱりと言い切る。
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