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ミッションのくじ引きは無駄にプレッシャーがかかる。
このくじによって、どれだけの欠片が集められるかが決まってくるのだ。
ミッションの難易度が高いほど集められる欠けらの数は多くなる。
しかし、その分危険も多くなる。
難しいところなのだ。
「中の上ぐらいのミッション当ててね」
「…他人事だからってな………」
ライナはニヤリと笑うと、ナイルアの肩を叩いた。
「まぁ、何かあってもナイルアが何とかするもんね♪」
「ライナ、何が言いたい………?」
ナイルアが何とかするもんね。
すなわち、ナイルアが何とかしろ。
という意味だ。
睨み付けてくるナイルアの視線を無視する。
ライナはふふん♪と笑いながら、教科書を眺めていた。
「…ライナ………」
何も言えない。
というか、少し呆れる。
とにかく、ライナはほっといて、くじ引きの事を考えよう。
ただ、くじ引きをするだけ。
たったそれだけ。
だから大丈夫。
妙なプレッシャーから逃れるかのように、ナイルアは自分に言い聞かせた。
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