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「行くよ、フェル」
『いつでもどーぞ』
ライナが上空に高く飛び上がる。
杖を魔物に向け叫ぶ。
「黒き魔を打ち抜くは光の輝き―ライト・ショット!」
先程よりも大きめの玉が魔物に向かい見事に命中する。
魔物は苦しそうに声を上げると、後ろに倒れた。
「“グランド”の弱点はでかい図体だから動きが鈍く、次の動作までの時間が長い、その上、攻撃を与えられる範囲が広いこと!」
いい終わると同時に、魔物“グランド”に再び光の玉を放つ。
呪文を省略したため、一回り小さな、最初と同じぐらいの大きさだ。
「次で決める!魔法器“ソード”」
『オッケー』
杖が光り、形が変化する。みるみるうちに、杖の形はなくなり、そこには剣が現れた。
「黒を白に変える光よ、今鋭利な刃となり、魔を切り裂け!―ライト・ブレード!」
光の粒子がライナの剣に宿っていく。
元の2倍程の大きさになったそれで、魔物を切り裂く。
「戦闘終了」
ライナが呟くと同時に、魔物の体が2つに分かれた。
そして、黒い煙となった後、跡形もなく消えた。
透明な欠片を残して………
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