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「さぁついたぞ」
ハルトが案内されたのは4階建ての白い建物だった。
どこにでもありそうなマンションに、1階と2階に店舗を捩込んだような容貌である。
建物前には、2つの機械が置いてあった。
「1階が警備員室だ。2階が休憩室で1階とまたがったトレーニングルームがある。3階と4階が寮になっているんだ。ハルトには今後そこの寮で生活してもらうことになる」
「あそこにあるのは?」
「それよりも、同胞に君を紹介するのが先だ」
建物に入り、まず最初に目がいったのは、巨大なスクリーンだった。
そこには広大な地図が表示されており、黄色い点と、青い点がいくつか動いている。
ドアが開いた音に気づいたのか、あくびをしながらスクリーンを見ていた女性が振り向いた。
「あ、メイさん。こんにちは」
「どうも。いつもご苦労さん」
「いえいえ。仕事ですから。ところで、そちらの人が新入りですか?」
「あぁ。ハルトくん、彼女がここの責任者、柊茜さんだ」
「ハルト……」
「柊茜……」
「「あっ!さっきの!」」
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