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「…はぁ~っ…」
僕は、もはや何回目か、覚えていないくらいのため息をついた。
…だってさ。
…あ。
自己紹介が遅れました。僕の名前は 市寺 倍都(イチテラバイト)
探てぃ、じゃないです。
すみません。
言ってみたくなっただけです。
つい先日まで、町内にある、警備会社に勤務しておりました。
…なぜ過去形なのか、と言うと。
実は、上司を殴ってクビになりまして。
…いや、いくらプロフィールに書かれているからって…
いきなりキレたりは、しませんでしたよ!?
まぁ、あれです。
夜勤の…仮眠が明けた交代の時に、僕が目を覚ましたら…
上司が、僕の上に馬乗りになって、ハァハァ言ってたんですよ?
…普通は、キレません?
しかも。その時…僕、何気に上半身はだけてたし…
その上司も…上着、ぜんぶ脱いでたし。
思い出しただけでも、うぅ…
吐き気が。
だからね?思いっきり、頬に拳を、めり込ませてあげたんですよ?
とりあえず、どいてもらおうと思って。
そしたら、頬に拳をめり込ませてるのに…
その上司、鼻血たらしながら、変な笑いでにじり寄って来たんですよ!?
気が付くのが、後一歩遅かったら…
僕は今頃、手錠で繋がれて、高い塀の中にいた事でしょう。
…まぁ、そんなこんなで今、僕は大変困ったことになっています。
「…はぁ~っ。これから、どうしよう…」
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