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「とりあえず、っと…」
僕は、アパートの部屋に戻って、部屋の電気を点けつつ…
買ってきた求人情報誌を、
パラパラとめくった。
これを買う時に店員の目が…
『あ、こいつ、これから就職活動でもするのか?哀れだな…』
みたいに見えたのは、きっと僕の気のせいだけじゃない、と思う。
「はぁ。とりあえず、当面の生活費は、何とかなるとしても…イロイロ考えなきゃだねぇ?
…それにしても…」
僕は、ふと考える。情報誌なんかに、これだけイロイロ書いてあるんだから…
今の就職難の人は、これに応募したら良いんじゃないのかな?
…なんであんなにも…
「職がないっ!働けないっ!」
…なんて、言っているのかなぁ?
むしろ、選り取りみどり、なんじゃないのかなぁ?
僕は、パラパラと、情報誌をめくりながら、そんな事を考えていた。
「まぁ、年齢制限があったりするから…
お年を召した人なんかは、厳しいのは判るけど…」
TVとかで、出るのは、大抵、若い人が多いし…
…ねぇ?
そこん所、どうなのよ?
まぁ、その“若い”失業者の中に…僕も、入っちゃったんだけどねぇ?
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