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聖暦2008年
「次は王国に行くか。」
一人の黒髪黒目で和服を着た男が歩いている。
「そこにいる人間。」
「なっ、ドラゴン!?」
男は驚く。
「我が名はバハムート。人間よ、汝は何故ここにいる?」
「俺の名はウェン。ただの通りすがりだ。」
ウェンは冷静に言った。
「良い目をしている。頼みがあるのだがこの子を連れていってはくれぬか?」
火のような赤い髪、ルビーのような紅い瞳のロクサスが出てくる。
「いいけど、人間か?」
ウェンは頭を傾げる。
「ロクサスと言います。よろしくお願いします。」
ロクサスは律儀に言った。
「あぁ、よろしく。で、バハムートはどうする?」
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