序章 ミーティア家

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ミーティア家のある一室 「旦那様、お子様が産まれました。」 メイドがそう言うとミーティア家当主である火のような赤髪で、灼眼のセシルが慌てて走って来て、 「そうか、男なのか?」 セシルは慌ただしく聞いた。 「男と女の双子です。」 それを聞くと、セシルは安心した声で言った。 「そうか、よくやったリーナ。」 セシルの妻である緋色の髪ルビーのような瞳のリーナは笑いながら言った。 「名前はどうしましょうか?」 「男はロクサスで女はリリスにしよう。」 「いい名前ですね。」 リーナは微笑んだ。 「早速、リリスの方から法力を計ろう。」 そう言うと、メイドが法水晶を持ってくる。
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