幼き日の約束

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千花「伊織ー!!!!」 伊織「…千花。」 卒業式もあっという間に終わってしまい、私は一人であのタイムカプセルを埋めた木の下に来ていた。 あと1時間もすれば、慶吾はこの町からいなくなってしまう…。 昨日まで、当たり前のように一緒にいた友達が、仲間が…好きな人が…いなくなってしまう。 "ずっと一緒にいたい" そう思っていたはずなのに…私は慶吾の姿を見ていられず、一人逃げるようにここに来たのだ。 千花「探したよ…何してんの?こんなとこで。」 伊織「ん…なんか、なんとなく来ちゃって。」 タイムカプセルを埋めたあの日ーー… つい最近のことなのに…ずっと昔の思い出のように、頭の中を巡る。 浮かんでくる慶吾の笑顔…明日から、もう見れないんだ…。 私は自然に溢れてきた涙を隠すように、千花に背を向けてその木を見上げた。 千花「…伊織は…慶吾のこと好きなの?」 .
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