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伊織「えっ!!??///」
千花の声に、泣いてたことも忘れ声をあげて思いっきり振り向いた。
千花「…好きなの?」
再び落ち着いた声で問いかける千花の目は、今まで見たこともないくらい、鋭く真っ直ぐに私を捉えていた。
伊織「…す、好きじゃないよ…。」
千花の目に、私はそう答えるしかできなかった。
すると千花の表情は、いつものような無邪気で可愛い笑顔に一変した。
千花「そうなんだぁ。よかった~。」
伊織「え?」
よかったーー…?
千花「ん、なんでもな~い。じゃあね!」
そう言って、千花は何もなかったかのように笑って、私に手を振りながら走り去った。
よかったって…千花は、まさかーーー……
伊織「…千花」
初めて、千花を怖いと感じた。
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