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慶吾「なぁ!もうすぐ卒業だし、タイムカプセルやらねぇか?」
学校の帰り道、いつも私達の先頭を歩く慶吾が、笑顔で振り返り声高らかに言った。
直哉「タイムカプセルかぁ…いいね!やろうぜ!」
千花「楽しそう!!」
3人はすごく乗り気で、興奮した様子で足早に歩き出した。
伊織「……。」
タイムカプセルなんて…私達はこれからもずっと一緒でしょ?
私は慶吾の突然の提案が、なぜか胸に引っかかった。
伊織「ねぇ慶吾…なんで急にタイムカプセルなんて…」
私は前を歩いてる慶吾のランドセルを掴みながら聞いた。
慶吾「…ちょっとな。」
答えは曖昧なものだったが、慶吾が一瞬、悲しそうな顔をしたのを私は見逃さなかった。
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