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直哉「わ~もぅ真っ暗だ。」
直哉が声をあげなければ気付かないくらい、私達は話に夢中になっていた。
4人でいるといつも時間があっという間に過ぎてしまう。
それくらい、一緒にいると楽しくて…私はこの4人でいる時間が何よりも好きだった。
千花「そろそろ帰らなきゃ。お腹すいた~。」
直哉「おう。また明日な。」
みんな口々にそう言ってランドセルを背負って歩き出した。
慶吾「…ちょっと待って!!」
すると背後から、私達を呼び止める慶吾の声が聞こえた。
伊織「…どしたの?」
俯いて寂しそうな表情で佇む慶吾。
初めて見る慶吾の様子に、私達3人の間にも緊張が走る。
そして慶吾はゆっくり顔を上げて、今にも泣きそうな表情で口を開いた。
慶吾「俺…」
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