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慶吾「…来週、引っ越すんだ…。」
え.............
そう言って、慶吾はまた下を向いて黙ってしまった。
私達3人は突然のことに声をあげることもできず、俯いている慶吾をただただ見つめた。
長い沈黙。
4人が揃っている時、こんなにも沈黙が続いたことなんて、今まで一度もない。
直哉「…どこ、行くんだよ。」
その沈黙を破ったのは直哉だった。
2人共、普段とても元気が良くて、先生にもうるさいとよく注意されるくらいなのに…
この時は声が震え、今にも消えそうなくらい小さな声だった。
慶吾「…東京だよ。」
千花「来週って、卒業式は!!??」
千花もすでに涙を流していた。
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