21人が本棚に入れています
本棚に追加
お茶を飲み終わり、談笑したりしているうちに日が暮れ、辺りを暗闇が包み始めた。楽しい時間というのは過ぎ去るのが早いというが、正にその通りだと思う。
しかし人形を渡すチャンスがなかなか掴めず、未だ渡せずに居た。
外の様子を少し見て、窓のカーテンを閉める。
大分暗くなったわね、今日も冷え込みが厳しそうだわなんて話していると、不意に魔理沙が口を開く。
「そうだ、見せたいものがあるんだけど。」
「見せたいもの?」
「ああ、準備するからちょっと待っててくれ。」
魔理沙はそれだけ言うと、家の外へと出て行ってしまった。
外でしか出来ないことって何なのだろうか。まさかマスタースパークをぶちかますわけでも無いだろうし…。
頭を捻りながらうんうん考えていると、魔理沙が玄関から私を手招きする。
こっちに来てくれという合図だろう。私はケープを羽織り、玄関の方へと向かう。
魔力の流れを感じる。先ほどの魔理沙の言葉と照らし合わせ、魔理沙が外で何かしらの魔法を使っているという答えに至る。
そして外へと目を向け、私はその光景に目を奪われた。
最初のコメントを投稿しよう!