一足遅いプレゼント

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白、橙、青、赤、緑―――色とりどりの光が夜の魔法の森を照らしていた。 その様子は弾幕とはまた違った美しさで、とても暖かい光だった。 「綺麗…。」 「私からのプレゼントだぜ。一日遅くなったけど、メリークリスマス。」 私はその言葉に驚き、魔理沙を振り向く。魔理沙は私にいつもの笑顔を向ける。にかっと笑う、彼女独特のあの笑顔。 「プレゼントって、私に?」 「今此処にアリス以外の誰かがいるのか?」 「ううん、…嬉しい。」 私と魔理沙は暫くその光を静かに見つめていた。  
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