一足遅いプレゼント

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ぼーっとしていた頭でいろいろ考えているうちに眠ってしまっていたようだ。 やはり風邪のときは安静にしているのが一番である。幾分か体調はましになっていた。 私はどれくらい寝ていたのかと、時計を確認する。 (最後に時計を確認してから2時間くらいしか経ってないわね…、もう一眠りしようかしら。) 布団を深く被り直して眠気に身を任せようとした時、不意に玄関の方で物音がした気がした。 気のせいかしらと布団に潜りつつ、聞き耳を立ててみる。 …やはり玄関の方から物音がする。 私は上海と蓬莱を連れて、そっと玄関へと向かう。 どうやらドアをノックする音みたいだ。一定のリズムでコンコンとドアから音が聞こえる。 「…誰?」 私はおそるおそる尋ねる。こんな時間に私の家を訪れる人はまずいないからである。 「アリス、私だ。」 返事は短い。けど私には誰かすぐ分かった。 でもまだ日が変わってはいない。本当なら彼女はまだ宴会に参加しているはずなのに。 「…魔理沙!?」 「早く開けてくれー、私が寒いの苦手なの知ってるだろ。凍え死にそうだぜ…。」 私は急いで玄関の鍵を開け、魔理沙を招き入れる。 いつから私の家の前に居たんだろう。魔理沙の顔色が寒さからか、少し青く見えた。 暖炉に薪を入れ、魔法で火を灯す。魔理沙を暖炉の近くに置いてある椅子に座らせる。
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