第二章

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白い色に包まれている彼女の姿は闇のなか炎の影響で不気味に感じさせる。 「まあ、部外者だろうね。見た所学生っぽいし」 仮面の下から彼女は言う。 俺は少し安心感を抱いた。 「まあ抹消対象には変わりないけど」 そういうと白い持っている何かを振りかざした。 さっき何て言った? 抹消?殺される!! 部外者だと訊いたから味方だと思い込んでいた。 高々とあげられている白い棒状の物ね両端から鋭い刃が出てきてスゴいスピードで俺の方へ向かってくる。 俺は痛む体を動かしとっさによけた。 そしてそのまま体を立ち上げ走って逃げ出す。 「なんだよ。サクッと死ねよ」 彼女は呆れた声で言うとまた棒を勢いよく胸の前まで持ってきた。 するとガシャッという音がして棒は真ん中あたりから折れた。 刃は引っ込みまるで銃のような形になる。 「射撃は苦手なんだけどなぁ」 愚痴をこぼし俺に向かってトリガーを引く。 すると鈍い音がして弾が射出された。image=217720855.jpg
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