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深緑の林に赤黒い血と内臓が飛び散る。
返り血が俺の顔にまでかかってきた。
「ヤバいな」
自分の腹にあいた穴を見て彼女は言う。
口と鼻からは血をゴボゴボ出ている。
「オイ!!しゃべるな!!すぐに…」
そこまで言った所で「君がしゃべるな」と血を吐きかけられながら言われた。
「救急車は呼ばないで。警察にも知らせないで。逆らった場合は君を殺すわ」
彼女はそう言って睨みつけられた。
ヤバい直視出来ない。
この光景はあまりにもグロ過ぎる。
俺は彼女から視線を離した。
「こっちを向いて。やって欲しい事がある」
「何をだ?」
返事はしたが視線は逸らしたままだ。
「術よ」
「俺は素人だ。無理を言うな。とにかく救急車を」
「違う」
彼女は携帯を取り出した俺の手首を冷たい小さな手で掴んだ。
「魔術よ」
バカな…。
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